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氾濫と治水 双方に関わる火山活動 文命堤

文命堤周辺は、箱根火山の噴火による火砕流堆積物が酒匂川に浸食されることにより生まれた天然の崖と、その崖を巧みに利用して川の勢いを弱めて氾濫を抑えようとした、先人たちの災害との戦いの歴史を学ぶことができるジオサイトです。

 

暴れ川との戦い

酒匂川はかつて 「暴れ川」と呼ばれるほど、 氾濫を繰り返しては足柄平野に甚大な被害をもたらしてきました。

 

文命堤と箱根火山

先人たちの知恵と努力に加え、箱根火山も酒匂川の治水には重要な役割を果たしています。
流れを「Z」型に変えて弱めるときに使われた千貫岩や、更にその上流には、6万6千年前の箱根火山の大規模噴火などによる火砕流堆積物が露出しています。新大口橋の上などから観察でき、多いところでは厚さ10m以上にも及びます。この大規模噴火による火砕流の勢いは凄まじく、横浜まで達しただけでなく、相模湾を超えて城ヶ島まで到達したことがわかっています。

 

酒匂川治水の要所