真鶴半島先端の照葉樹林には、クロマツやクスノキ、スダジイなどの大木や多くの植物が生い茂っており、県の天然記念物に指定されています。
江戸時代 中期にクロマツを植樹してから始まったこの森を、地域の人々は古くから魚を寄せる効果のある森として「お林」と呼び、大切に守ってきました。
真鶴の海は、魚を寄せるとされる「魚付き林※」に指定されているお林と、生物の住み家となるごつごつとした海底の岩場によって、多くの魚が集まる 豊かな海となっています。

※魚付き林…保安林の一種で、海に樹影をおとして魚介類の  住み家をつくるなど、魚を寄せる効果があるとされる。

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お林の魅力

「お林」は約350年前の江戸時代中期、江戸の大火によって不足した木材を補うため、小田原藩の命でクロマツ を植樹したことから始まり、天皇家の御料林になった後に町に払い下げられました。
開発をせずに守られたこの森では多くの生物が育まれおり、森林内の遊歩道を散策すれば、さわやかな空気や樹齢300年を超えるクロマツ、周囲長7 m以上にもなるクスノキの大木がそびえ立つ様を楽しむことが出来ます。20170214d 20170214c 20170214b
<遊歩道と樹木>

厚い溶岩が育む真鶴の海

真鶴半島は、厚さ50m以上もある溶岩が多くの生物の生息場所となっている他、黒潮の分流により熱帯の生物が流れてきます。
また相模トラフと呼ばれる水深1,000m級の海底盆地から派生する海底崖により、海岸から数百mで水深が急激に深くなるため、親潮系の生物や深海生物等も生息しています。
北と南、深海と浅海の海洋生物の全てが生息するこの海では定置網漁が盛んに営われ、真鶴に大きな恵みを与えています。日本語マップ