神山と流れ山

箱根火山で最も標高が高い神山は、山体の北西側(現在の大涌谷付近)が大きくえぐれた形になっています。これは約3000 年前に山体が崩れてできたもので、その際には大量の土砂が流れ下りました。このような現象を「岩屑なだれ」といい、火山地域ではよく見られるものです。1889 年の磐梯山や1980 年のアメリカのセントへレンズ火山の例が有名です。
この周辺には、巨大な岩の塊がいくつもあり、“金太郎岩”、“船見岩”、“大石” などと呼ばれていますが、これは岩屑なだれで流れてきた山体の一部で、「流れ山」といわれるものです。

この付近で見ることができる流れ山

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