大観山
箱根火山の成り立ちを風景から読み取ろう!
大観山のダイナミックな風景からは、箱根火山の成り立ちを学ぶことができます。芦ノ湖の背後に連なる三国山などの山々は、箱根火山の活動のはじめの頃に活動した火山です。
箱根火山の形成モデル
①40 ~ 23 万年前の間に、金時山や明神ヶ岳など外輪山と呼ばれる成層火山群が形成されました。
②約23 ~ 13 万年前には、火山の噴出物が地面を這うように流れる火砕流を伴う大きな噴火が起こり、箱根の山の中央部が陥没してカルデラがつくられました。目の前に広がる風景で外輪山に囲まれた場所が、カルデラの内側です。
③13 ~ 8 万年前にかけてカルデラの中に大量の溶岩が噴出し、形成されたのが屏風山や浅間山などの中央火口丘のはじめの活動でできた火山(前期中央火口丘)です。
④8 ~ 4 万年前には、再び火砕流を噴出する激しい噴火が起こりました。
⑤約4 万年前以降から現在にかけて、カルデラの中での溶岩の噴出で形成されたのが駒ケ岳や二子山などの中央火口丘のうち後の活動でできた火山(後期中央火口丘)です。