千条の滝
この滝は、水が千の糸となって流れ落ちる様子から千条の滝と呼ばれています。
幅20m、高さ3m 程の滝で、苔むした岩肌をよく観察すると、角の取れた大小様々な石ころから構成されています。
このような丸みのある石ころが集まった岩塊を円礫岩といい、滝の水は、古い中央火口丘の鷹ノ巣山や新しい中央火口丘の丸山などの山の伏流水で、この円礫岩の上から流れ落ちています。
この円礫岩は、土石流を起源とする堆積物です。大雨や山の斜面の崩壊により発生した土石流が渓流を流れ、その勢いのある水の流れの中に取り込まれていた土砂が堆積したものです。