県内最大規模の滝

飛龍の滝は、上段15m、下段25mと、2段に分かれて流れ落ちる神奈川県内最大規模の滝です。この滝を構成する溶岩は前期中央火口丘(※1)の安山岩です。飛龍の滝へのコース沿いでは、水平方向に延びる柱状節理(溶岩が冷え固まる時にできた割れ目(節理)のうち、柱状に規則的に発達したもので、溶岩の底面や上面に対して垂直方向にでき、断面は6角形などの形状をなします。)を間近に観察することができます。


飛龍の滝へのコース沿いで見られる柱状節理

(※1)前期中央火口丘:カルデラ内にできた小型の火山を中央火口丘という。箱根火山は前期、後期2回の活動期がある。

柱状節理と板状節理

柱状節理と同じように、溶岩が冷え固まってできる割れ目の形状に板状節理があります。飛龍の滝の溶岩下部には板状節理が発達した箇所があります。溶岩の底面と平行に割れ目が発達する板状節理は、その形状から、石碑などの石材として利用されることがあります。


板状節理の石碑(小田原市寺山神社)