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根府川(片浦海岸)は、箱根火山の外輪山です。駅舎横の慰霊碑 や近くにある釈迦堂で、1923年の大正関東地震の際の駅裏の斜 面の地滑りやその南を流れる白糸川で起きた岩屑なだれなどの被 害について、当時の状況を知ることができます。

根府川の尾根伝いに断続的に「氏直の構」と呼ばれた戦国時代 の土塁が残されており、江戸時代には根府川関所の要塞山として 管理されるなど、当時は箱根火山が生み出した地形を生かした要 害の地でした。

また海岸に沿って、江戸城の石垣用に石を切り出 した石丁場が開かれたため、安山岩を切り出す際にうがたれた矢 穴(クサビを入れる穴)の跡がある石が現在も点在します。

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釈迦堂

大正関東地震の前は高台に位置していた釈迦堂は、震災により土砂の中に埋まったが、その後、釈迦像は見た目は無傷で掘り出された。

被害のなかった釈迦像への信仰は高まり、釈迦堂は再建され、現在は地下の洞の中で昔のままの姿を見ることができる。

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石橋山古戦場

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平安時代末期の1180年、平家打倒の命令 を受けて伊豆で挙兵した源頼朝が、鎌倉に向かう途中に大苦戦となった戦いの舞台が「石橋山古戦場」である。

10倍を越える敵の軍勢に頼朝方は敗れ、箱根山中に逃れた後、真鶴から海路で安房(千葉県) へ向かった。

根府川関所跡

江戸時代初期、白糸川岸に置かれた根府川関所は、箱根火山が生み出した地形を生かした要害の地で、 通行を取り締まっていた。

常駐する役人の数が箱根 関所に次ぐ多さで要衝として重要視された。

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根府川村絵図(小田原市立図書館蔵)

根府川石

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箱根外輪山の根府川と米神の間にある平坦な台地を形成している板状節理が発達した両輝石デイサイト溶岩(およそ30万年前)から採掘された石材。

やや湾曲した板状節理が大きな特徴で、古くから石碑、敷石などとして珍重された。森鴎外の詩「沙羅の木」の文章中にも詠われている。